FC2ブログ

月蝕12-5&12-6反省会<おなかがすくとイライラするよね>

 いつもの~! 追記から~!!
 しかしほんと最近一話一話が長いですよね。ほんと気にしてるんですけどほんとすみません。12-6は絶対1万字以内でおさまると思ってたら初稿17000くらいまで行って自分の字数予測能力の低さにビビりました。次話も余裕で10000超えると思いますがよろしくお願いします(ビクビク





■12-5
 この回、初稿あがってから二周くらいしか通しで読み返していないんですよね。聞き返しは20回くらいしていたんですけどね。音読アプリで自作を読み上げさせて推敲するのにハマッています。月蝕は音声コンテンツ(エイプリルフールの話ではない)。

#12-5-1
 ツーとトウヤというコンビが凄くお気に入りなんですよね(11章以降)ツーはタケヒロにめっちゃ似てると思いながら書いてます。

・「レジェラも飛んでくれるのか」じゃなかった、とトウヤは言い直した。「レジェラさんも。……ポケモンに敬語って慣れないな」
 敬語を使うことに慣れないトウヤのポケモン観です。次話でも相変わらず「レジェラ」と自然と呼び捨てが出ています。トウヤはポケモンが好きという設定のキャラで、それも(チルタリスとかには)一般人からすれば結構異常なまでの執着を示すほうですが、ポケモンを使役して戦わせてきたトウヤの中では、人間とポケモンの関係と言うのは「従わせるものと従うもの」という関係性が明確に根付いてしまっているんですよね。ポケモンレンジャーという職業の中に価値観を置いているニャンや、新米トレーナーで価値観未形成の子供で、ある程度の順応性を有しているミソラ(次話)は、彼女のことを自然にレジェラさんと敬称つけて呼べますが、トウヤはそうではない。人とポケモンというものを無意識に差別してしまうトウヤの感性が垣間見えててお気に入りです。

・>「……っぎゃああああああー……!!」
>「いやだああああああ」
>「降ろしてええええ……!」
 この「あああああああ」とかいう叫ばせ方、月蝕には合わないかなと思ってあんまり書いていないんですが、こういうシーンならいいかなと思ってやってみました。たまにはこういうシーンがないと作者の心が折れます。

・ワジ、という絶対に伝わらないだろう専門用語(いうほど専門じゃない気もしますが)をトウヤに使わせるかかなり悩んだんですが、ワジ以外にどう表現していいのか分からなかったのでワジ(涸れ川)と表現しました。多分ココウには定着しているワードなんだと思います。乾燥地において雨季だけ出現する川のことです。

#12-5-2
・トウヤの散髪について。カナミの散髪のタイミングと被ったのでこれは思わせぶりなのか???ともしかしたら思わせたのかもしれませんが、作者としては偶然の一致なんですよね、トウヤとカナミの関係を意図してタイミング被せたわけではないんですが……いやどう解釈していただいても構わないんですけどね。トウヤがここでセルフカットするという展開は、6-3でハギに「トウヤなら、子供の頃、髪は自分で切ってたんだよ」という話をさせたときから決まっていたことだったので、カナミの散髪の方が作者としては後発でした。

・> 水面に映っているんだろう髪の毛を首を回しながら確認し、隣で水を飲もうとして波紋を起こすハヤテに、困って眉尻を下げる、炭酸の抜けたソーダ水みたいに張り合いのない彼の笑顔。
 ここすき

・人心掌握
 ギャグパートみたいな顔をしていますが、「人間をキャプチャしたらどうなるのか」という話は実は物語の中では結構大きな要素だったりします。1章でミソラが「人間はどうしてボールに入らないのか」と聞いていたのと根幹が通じているような気がしますね。ね。

・ここのタケヒロへの視点移り変わりの描写の流れめっちゃお気に入り。三人に向かっていたカメラがスッと移動して誰視点だったか明らかになるイメージで楽しいですね(私が

・次話もそうなんですが、ポケモンがほとんどモノを言わない(メグミを除く)本作だからこそ、モノを言わないポケモンの思いをどうやって描けるか、どのくらい伝えられるか、というのがひとつ挑戦だと思っています。人間にスポットを当てがちだから全然うまいことできている自信はありませんが、次話も含めて、ツーが何を思ってタケヒロにつっかかっていったのか、ツーの思いも、伝わっていたらいいなあと。

・タケヒロの心理描写キツかったですね……トウヤVSミソラは結構楽しかったんですが、普通に良い子なタケヒロ絡みの内紛キツい……この場で一番常識的な行動をしているのってタケヒロだと思うんですよ。追い詰められて当然というか。タケヒロを悪者にするのもつらかったし、他三人を悪者にするのも怖かった。誰も悪者にしない書き方ができる力があればよかったんです。誰かが悪く見えたとすれば作者の実力不足なんです。それは本当にそう。

・> 身を守るための、たくさんの凶器を身につけた、肥大した虚栄心の怪物だった。

Mr.Children「Starting Over」Live from TOUR 2015 REFLECTION https://youtu.be/3PnCgAlmK3Q @YouTubeさんから
1番のAメロです(オマージュ

・>「――そんなの本当に『化け物』じゃねえか!!」
 これ伝わってたんですかね? タケヒロが1章からたびたびトウヤを「酒場の化け物」と呼んでいたのに掛かっているんですよね。作者的にはめちゃくちゃ感慨深い台詞でした。

・ハリかわいい
 次話でトウヤが言っていますがハリは機嫌が悪かったのです(12-3の途中から機嫌が悪いです)。虫の居所が悪くなければこうはしませんでした。ハリがなんで怒ったのかはなんとなく伝わっているのかな~。

・読み返すと結構よく書けてますね……(自画自賛 いやあ辛かったです。ここ辛かった。本当に辛かったです。


■12-6
 二者面談回でした。マジで字数が多すぎて予定していた台詞をめちゃくちゃ削り倒しました。書きすぎずに表現することはうぃずらぶで懲りたはずだったんですけど、今回は書かないことを意識して字数を減らしまくったので、ちょっと不安ですが、信じます、読者さんを(?

#12-6-1
 後半が長いのでアレなんですが非常にお気に入りのシーンです。ミソラもニャンもめっちゃかわいいと思います。推敲前はミソラがしおらしくすんすんしているシーンだったんですが、やっぱ荒れさせた方が最近のミソラらしいなあと思いました。「怒り」の化身みたいな小童ミソラ好きです。本当にかわいい。

・> 慣れない環境で、疲労も堪え、携帯食料では腹も満たされず。人の気も知らない晴天の下、本当の意味で、四人バラバラの昼下がり。
 ここすき。お腹がすくとイライラするよね。

・>「でも、今は三人も友達がいる。私も少しは成長したかな」
 かわいい

・>「三人じゃないかもしれません。レジェラさん、リナ、スズちゃん、ハリ、……」
 かわいい

・>「……私も男なのですが」
「あら、そうでした」
 確信犯はにししと笑う。まるで十八歳の女の子みたいな、可愛らしい笑顔だった。
 かわいいですね。本当にかわいいです。ミソラとニャンって結構絡みがなかったんですが、11章中盤から絡みが増え始めて急速接近しています。私はこの二人の組み合わせもとっても好きなのです。


#12-6-2
 タケヒロとツーのシーン。全部書き尽くしたので特に語ることもありませんが非常にお気に入りです。

#12-6-3
 このシーンが本当に問題児でしてね(推敲的な意味で)字書き屋さんだったら分かっていただけると思うんですが決め台詞みたいなのあるじゃないですか、決め台詞って別にカッコイやつじゃなくて、ここでシーン切りたいなみたいな台詞ですよ。このシーンプロット決め台詞6個くらいあったので本当に苦労しました。何回も言いますが台詞めちゃくちゃ削った結果決め台詞ほとんど消滅してちょっと惜しい気持ちはあるんですが、それにしても近年まれにみる読むに堪えない初稿でしたので、最終稿をよくぞまあこのクオリティまで仕上げたな、と、我ながら自分をほめたいような気持ちです(

・「ありがとさん」
 これどっかで言わせたような気がするんですが検索しても見当たらない。言わせようとしてやめたんだろうか……活かすか殺すか(この台詞を)結構悩みましたがなんか面白いので残しました。トウヤは「ありがとさん」と言うのです。

・> 戦える力って、大事だよ。力がなきゃ、何も出来ない――いつかミソラに言われた言葉。あれから決意していたはずだった。強くなりたい。強くならなければ手が届かない。手が届かない苛立ちも、何も思い通りにならないもやもやも、強くなることできっと晴れていくはずだ。そうすれば、アホなことをするミソラやトウヤを、止められる。日常を守ることができる。だから俺も強くなるんだ、と。
> あの日胸に燃やしていて、けれどもすっかり薪を絶やしてぶすぶす燻らせていた決意を、いつの間に、ツーが体現しているのだ。
 こういうところが削ったシーンなんですけど、この「あれから決意していたはずだった」の「あれから」というのは9-2(トウミソがヒガメに行ってる間にタケヒロとアズサが話するシーン)です。「一人で生きていけないんだ」という点含め、それっぽいことを話しています。

・トウヤは12-1の終盤で、ハリと『宿り木の種』についてのやりとりをしたことを再現して、タケヒロの気晴らしをしてやろうと考えたんですよね。ただタケヒロはトウヤと違ってポケモンの技にはまるで興味がないので、12-1のトウヤが気持ちを切り替えることができたようには会話を運べませんでした(だから話が長くなった)。浅はかですねトウヤくん。ですが結果的にタケヒロは気を取り直せたので、彼的にはまあ結果オーライというところでしょう。タケヒロ的には、多分、無意識下にトウヤと二人で話をしたがってたんじゃないかなあと作者は思います。あえて陳腐に言ってしまえば、前話のタケヒロは「ほっといてほしいけど構ってほしかった」わけなので……。

・>実際のところ、トウヤはやはり、どう切り出せば、どう話をすればいいのか、延々迷い続けていたのだ。
 トウヤに謝らせる機会がなかったのは作者的にも申し訳なかったところでした……(作者の私情だらけの解説)

・> 上空、泣かないツーが、頼もしい遠鳴きをあげている。
> 門出を告げる号砲の如く、遥かな空へと響きわたる。
 これもすきなんだよなあ
 このシーンはタケヒロにヒビに行きたいと言わせることが目的でした、その前段階としてトウヤが謝る→本当に何でもするんだなの流れがやりたかったんです。ここがサビ。でも、タケヒロが「ヒビに行く」と自発的に言うことに、どんな思いを込めたのか、読者さんには100%理解できる状況ではないので(トウヤとタケヒロは知ってるんですが)、なかなかピンとこないシーンになっているかもしれないと思います。小説難しいです。次章へ続く。

・>「そう怒るなよ。僕だって、できるようになりたかったんだよ」
 かわいいね。だいたい一人でなんでもできてきちゃったトウヤという人が、ひとりでできないという状況に陥っているっていうのが、今なんです。

・>「僕に人生を狂わされたな」
>「だな。お前のせいだわ」
 11章反省会で誰かがトウヤに「お前のせいだ」と言わなければならなくて、それがタケヒロの役目だった、という話しましたよね。多分した……(調べた)……あれ11章反省会してない……わたし11章反省会してないですね え、本当に? あっれ~おかしいな……???
 いやそうだったんですよ、11-10でタケヒロが最後トウヤに「お前のせいだ」って言ったのは、ずっと「僕のせいだ」と自分に言い聞かせることで甘えて逃げ続けてきたトウヤに対して、誰かが「そうだよお前のせいだよ」と言って現実を突きつけなければならかった、それがタケヒロの役割で、だからこその12-1のトウヤの沈みよう、からの再起(したか?)、という流れだったんですよこれ凄く個人的推しポイントの……あれっしてない!? おかしいな!!
 いやだからそうその11-10の「お前のせいだ」めっちゃ私の中でパンチの利いてる台詞だったんですわ、それをここで同じセリフで違うニュアンスで拾っているというわけですわ。とらとさん好きですねここ。これが12-6-3の決め台詞です。




 同じこと言いますが苦戦したわりにどちらも納得のいくクオリティに仕上げられたのではないかと思って結構満足しています。
 実はこの二話、というか12章タケヒロ絡みの一連の流れは、12章プロット初稿当時の流れとはかなり異なっています。タケヒロがヒビに行きたいというシーンはなければならなかったんですが、12-5は最初存在しませんでした。後から追加したシーンの方がお気に入りになる、往々にして起こりますね。何を隠そう12章はニャン章なのです。12章で書きたかったのは12-7&12-8の二本でした。女の子たちのお話になります。慣れない感じのシーンを書くので、時間かかるかもしれませんが、またお暇なときにでもよろしくお願いします。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR